嘆かわしい音

何かを守るたびに何かが犠牲になる。

大事なものほどすり抜けていく。

壊れてゆく心の音が聴こえる。

ただ静かに見守っていた。

誰もが望む日常が帰って来ることを。

待てど暮らせど奪われたまま時は過ぎ去る。

命があればいいと思っていた。

大切な何かを失うまでは。

あぁ、これが心の嘆く音か。

何のための戦いだったのだろうか。

だけど今は信じよう。

この想いに値する未来があると。

投稿者: highsabolity

余暇を持て余した、唯の暇人である

コメントを残す