枯れる涙

自然と枯れたわけではない。

枯れるまで出し切っただけのこと。

大人になると泣ける機会など滅多にないのだから。

中途半端が一番よくない。

すべて出し切ってから次に進もう。

後腐れなく未来に進むために。

この涙はこの場所に残していくと決めた。

涙を流したことを忘れないよう記憶に刻むために。

いつでもあの時の気持ちを思い出せるように。

涙を流すたびに人の心は生まれ変わる。

涙と共に憑き物も零れ落ちたかのように。

当の本人には気づく余地もないことではあるけれども。

投稿者: highsabolity

余暇を持て余した、唯の暇人である

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