天下の逃走

手にした天下は指の隙間から零れ落ちた。

一夜の夢のごとく散り去った。

不動のものとすることはできない。

掴みかけた淡い幻想を逃がしたくない。

目の前にあるからこそ手にしたくなる。

そして周囲が見えなくなり気が散乱している。

時代とともに天下の様相も変わる。

どうやら天下も束縛を嫌い自由を求めるようだ。

誰の手にも機会が訪れることがあるといえるだろう。

逃げ惑うものを追っても無駄だ。

時には運に任せることも必要だ。

運のせいにして諦めることもできる。

投稿者: highsabolity

余暇を持て余した、唯の暇人である

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