死別の言伝

最期に言い残したことがあった。

それだけでも伝えたい。

そう思いながらも意識は途切れた。

永遠の暗闇に意識は囚われた。

一切の光が射さない漆黒の空間だ。

言葉を残すには死が決してからでは遅い。

既に生と死の境界は越えてしまった。

もはや手を伸ばすことすら無駄だと理解している。

それでも心の底から諦めることができない。

死という残酷な魔の手によって運命は引き裂かれた。

もはや想いを伝えることすら叶わない。

次があるなんてことはなかった。

投稿者: highsabolity

余暇を持て余した、唯の暇人である

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