名前の残滓

死して残るものは名前だけだ。

その名前も消し炭になることがある。

戦火とは歴史すら消し去るものだ。

名前を継ぐ者はいない。

それぞれの人生がある。

呪いのように相手を縛ってはいけないのだから。

遠い未来では何の価値もない。

過去の偉業など見向きもされない。

いつしか当然のごとく当たり前になる。

後世に伝える必要もない。

私はただの凡人だから名前すら残すことができない。

それもまた仕方のない運命である。

投稿者: highsabolity

余暇を持て余した、唯の暇人である

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