深紅の晴天

終戦の空は紅かった。

人の狂気が生んだ争いの結果だ。

この目に確かに焼き付いてしまった。

あの空の赤は深かった。

同じ紅に再び相見えたことはない。

同じ空が二度と現れないことをただ願い続ける。

見慣れない紅い空はとても怖かった。

日常からかけ離れた時空だった。

とても現実だなんて受け入れることなどできない。

雲一つない赤い空がそこにはあった。

本当に空が赤いのか目が血で染まったのか。

過去を正確に理解することなど叶いはしない。

投稿者: highsabolity

余暇を持て余した、唯の暇人である

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